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大まかには大工さんが建てて、仕上げは自分でしたという吉森さんの山小屋 |
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小屋の中には薪のストーブが赤々と燃えていて暖かい。 |
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こんな小さなソーラーパネル一つと、次の写真の小さな風車とで自家発電し、一晩本が読める程度には電気がまかなえるそうだ。 |
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この風車は羽の回転の径が50センチくらいかな?下から見るのでよくわからないが、大きなものではない。風見鶏くらい。 |
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芽吹き始めたモミジ。新緑の頃はさぞ美しいでしょう。 |
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浮岳から流れ出す小川が澄んでいる。サンショウウオもいるそうだ。葉ワサビが生えていた。 |
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吉森さんの晴耕雨読の畑。 |
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雨読の本は山小屋の畳敷きの部屋に積んである。友人が彫ったというフクロウは、吉森さんに似ている。 |
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山小屋に到着した生徒たちは、まず腹ごしらえ。男子生徒は外で弁当を開く。 |
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女子生徒と女性の先生は山小屋の中であたたまりながら。 |
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弁当が済んだら勉強開始。吉森先生と愛犬が森を案内する。 |
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寒いので透明のビニール袋に穴をあけて着込んだ彼。だいぶ暖かくなったよ。 |
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浮岳の7合目ほどに登って行くとこんな標識が。 |
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看板の内容
浮岳 林木遺伝資源保存林
保護林の概要: 当地域は福岡県との境に位置する浮岳(805m)南斜面山麓にあり、アカガシ、シデ、カエデその他の広葉樹からなる天然林である。特にアカガシについては、全体の30%を占めており、材木遺伝資源の保護、保全に努めている。標高:600m 傾斜:急 地質:花崗岩 土壌型:BD(d) 林齢:120年以上
所在地:佐賀県唐津市七山大字白木 浮岳国有林124り よ林小班
面積:23、24ha
設定年月日:昭和63年3月31日
法的制限:水源涵養保安林、 航空目標保安林、保健保安林、背振北山県立自然公園(3特)
国有林は国民みんなの森です。盗伐や盗採、盗掘は法律で禁止されています。森林を大切にしましょう。また、山火事に注意しましょう。
佐賀森林管理署 |
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いつの台風で折れたのだろう。大木があちこちでこんなふうに倒れている。胸が痛い。 |
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同じく倒れた老木。二本の老木がお互いに倒れ掛かって、まるで愛し合ったロミオとジュリエットの最期のように悲劇的だ。 |
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こんな登山道路をしばらく登る。おばあさんの私は、当然おくれを取って、みんなの写真を撮れず、かろうじて最後尾を一枚。このあと、追いつくためには必死でがんばった。誰もいなくなって、転びそうで怖かった。 |
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やっと追い付いたら、現地の勉強があっていた。森の木々の名前や、特徴の説明。 |
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左端は「植物友の会」の松尾さん。木に詳しくて、吉森さんの助けになる。
右端は「植物友の会」の古賀さん。小回りを利かせて吉森さんの説明に必要な実や葉を探してくれる。 |
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これは粘菌の一種。粘菌があってこそ椎茸等も生えると説明があっていたようだが、私は聞き損ねた。 |
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浮岳の5合目の吉森さんの持ち山に戻って森作りの話を聞く。
この木は外国の木でユリノキ。蜜蜂に花がいいだろうと植えたが、成長が早いが木に粘りがなく、ボキボキと折れるそうだ。土着のものが一番いいと吉森さんが気がつくのは、こういうものを植えて経験しその後からだったそうだ。ユリノキの後ろに見えるグリーンは自生の原種のサザンカ。 |
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吉森さんの講義の最後を締めくくるのは次のことば。
「私は、この世の中で、木と草がいちばんエライと思います。なぜなら、木と草だけが太陽の光と炭酸ガスで命を創りだすから。」 |
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寒いので皆小屋に入って、最後のまとめ。
森の重要性を認識し、自然のありがたさを感じた一日でした。 |
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吉森さんに見送られて生徒たちのバスが帰っていく。この子たちの心の中に、今日はポトンと何かの木の種が落ちたと信じます。その種が芽を出したら、またこの森にいらっしゃい。 |
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愛犬、ラブラドールのグリは皆を見送ってさびしそう。 |
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吉森さんが20年かかって作った里山の姿。20年前の台風で杉林が倒れ、見放した山主からこの地を買って理想とする森造りを始めた。広葉樹を植え、この落ち葉が腐養土となり、有機物を生じ、川に流れて海に入りプランクトンを作ってこそ、魚や海草が生きられる。豊かな海は豊かな森から。 |
静かな吉森さんの言葉は皆さんの心に響いたでしょうか。まだ凛と冷たい空気の浮岳の森から、皆様にご挨拶出来ました事を喜びに思います。どうぞお元気で。また来月お会いできますように。
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