#233

令和3年2月1日



白梅のことし寂しき春にして
ふりかへる坂立つ人の影

藤井常世

このページは女将が毎月更新して唐津のお土産話やとりとめもないおしゃべりをさせていただくページです。他の方の参加も歓迎です。バックナンバーもごらんください。
(2019年より、寄る年波で、年に数回の更新になりました。 取材や原稿、写真などを引き受けてくださるかたがあれば、いつでも更新いたします。お申し出をお待ちします。)
 

 コロナ感染が拡大したままで節分を迎えました。豆でコロナウイルスが逃げてくれないかしら。
このページの更新は最近は体調のためにほんの時たまのつもりでしたが、皆様にもお伝えしたい詩を頂きましたので、1月に続いて書く気になりました。短いものです。共感してくださると嬉しいです。

 詩を送ってくださったのは、イギリス人の友人夫妻、ジョンさんとケイトさんです。ロンドン郊外にお住まいの70才前後のお二人で、ずいぶん前に洋々閣に一度泊まられたかたですが、20年以上メールのやりとりが続いています。日本がお好き、日本語も勉強されるし、日本の文化を知りたいとおもっていらっしゃるお二人です。コロナのことでもとても心配して下さっています。お二人は幸いワクチン接種は済まされました。私が陰気なことばかり書くので、慰めようと思ってくださったのでしょう、下記の詩を送ってくださいました。翻訳は私の気ままな訳です。名訳を送ってくださったら書き直します。メールで送ってください。


 
 The Mountain.
                   by Laura Ding-Edwards

 If the mountain seems too big today
 then climb a hill instead.
 If the morning brings you sadness
 it's ok to stay in bed.
 If the day ahead weighs heavy
 and your plans feel like a curse,
 there's no shame in rearranging,
 don't make yourself feel worse.
 If a shower stings like needles
 and a bath feels like you'll drown,
 if you haven't washed your hair for days,
 don't throw away your crown.
 A day is not a lifetime
 a rest is not defeat,
 don't think of it as failure,
 just a quiet, kind retreat.
 It's ok to take a moment
 from an anxious, fractured mind,
 the world will not stop turning
 while you get realigned.
 The mountain will still be there
 When you want to try again,
 you can climb it in your own time,
 just love yourself til then.

    
          山
        ローラ・ディンーエドワーズ

今日、山が高すぎると感じたら、
かわりに丘に登りなさい
目覚めが辛いものだったら
起きださなくてもいい
今日の日が重く心にのしかかり
やるべきことが呪いのように思えるなら
変更しても恥ではないから
落ち込まないでいい。
シャワーが針のように刺さり
風呂で溺れそうな気がするなら
何日も髪をあらわなくってもいい
冠だけは投げ捨てないで。
一日は一生ではない
ひとやすみは負けではない
失敗だと思わなくていい
静かでやさしい一歩後退
不安で折れた心から
ちょっと離れて見てもいい
世界は回り続けるし、
きみは調整しなおせばいい。
も一度登りたくなった時に
山はそこに待っている
自分にあった時に登ればいい
それまではただ自分自身を愛すること
 

今月もこのページを訪れてくださってありがとうございました。またお会いしましょう。
                              洋々閣 女将 大河内はるみ

   
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