#206 平成29年5月



唐津出身演歌歌手 六本木ヒロシさん
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唐津のお土産話やとりとめもない
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5月の風はさわやかに
―「 唐津小唄」の再生―

 こんにちは。唐津城の藤は数年前には虫にやられてさんざんでしたが、今年はなんとか無事に咲きました。 
さわやかな風が吹いています。
さて、以前に「松浦潟」の復活について書きました。
昭和5年に北原白秋・町田嘉章のコンビで作られた民謡「松浦潟」を20年かかって復曲した話でした。
今度は、同じ時に作られた、同じコンビによる「唐津小歌」の復刻のお話です。
今回は、私ではありません。ほかの方が思い立たれたことでした。私はほんのちょっとお手伝いをしただけです。春爛漫のこの4月に「唐津小唄」のCDができました。制作にかかわったメンバーのおひとり、河内野信恒さんに原稿をお願いしました。河内野さんは今回CDのジャケットのデザインなどに参加されました。
市民が役所にたよらずに自分たちだけで何かをやるということはなかなか大変なことです。
「唐津小唄」再生にがんばられたさわやかな”おじさんたち”に敬意を表して、このページを用意しました。
歌っているのは六本木ヒロシさんです。ヒロシさんは唐津出身の演歌歌手です。こちらのCDもお買い求めくださるとありがたいです。では、クリックしてPDFファイルでお楽しみください。その後プラウザの←でこのページにお戻り下さい。
 

唐津小唄の再生
河内野信恒


2017年4月発売のCD
ポニーキャニオン 1500円

 いかがでしたか?42番もある唐津小唄の全歌詞を下に書きますから読んでいただいて、歌い込んである場所がいくつわかるかお試しください。全部わかった方は、「唐津博士」をお名乗りください。御褒美は差し上げませんが、最敬礼をいたします。


 唐津小唄

唐津松浦潟、さざ浪千鳥、ホノトネ、
ちりり鳴きます、日の暮は。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」 
   *
博多出てから、小富士も晴れて、ホノトネ、
いつか箱島、虹の浜。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
さんさ三本松、小浜の磯よ、ホノトネ、
あれは境の包み石。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
咳の神様、七郎茶屋よ、ホノトネ、
刀あげませう、旗そへて。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
雲の浮岳、日の暮れ頃は、ホノトネ、
なにか心がたよたよと。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
春の白魚、玉島川よ、ホノトネ、
花の菜種の開く頃。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
お諏訪まゐりは、麦刈り前よ、ホノトネ、
赤い蹴出しもちらちらと。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
夏の夜明けに見せたいものは、ホノトネ、
虹の松原、虹の浜。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
虹の松原、雨ふり前は、ホノトネ、
虹も立ちましょ、後朝(きぬぎぬ)は。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
潮は満島、向へは唐津、ホノトネ、
かけて松浦、虹の橋。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
月の出しほに東を見れば、ホノトネ、
秋の細雲、鏡山。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
月の松浦川鏡の渡し、ホノトネ、
鏡落して誰が泣く。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
鏡山から出た月さへも、ホノトネ、
なにか泣きたい影がある。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
唐津海水浴、だんだら水着、ホノトネ、
浜は遠浅、西ひがし。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
すずしあの子が水着の夢を、ホノトネ、
なぜに鴎よ、食べないぞ。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
唐津、春山、秋なら沖よ、ホノトネ、
わしとおまへも風次第。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
いくら睨もと、太閤さまよ、ホノトネ、
わたしゃ小松の蝉ぢゃない。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
曾呂利新左が築いたる庭に、ほのとね、
そろり出て来た月ぢゃもの。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
文は近松、近松寺そだち、ホノトネ、
諸わけ物識り、松の風。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
さすが男よ、長兵衛は男、ホノトネ、
お国うまれの伊達男。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
お鼻高島、姫島にくや、ホノトネ、
どうせ手管にゃ加唐島。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
さかな鳥島、また加唐島、ホノトネ、
今日もひぼしか、烏帽子島。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
沖の灯台、烏帽子島よ、ホノトネ、
昼は霞にきえぎえと。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
西の唐津へ入り来る船は、ホノトネ、
佐志の燈が恋しかろ。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
鯛は玄海、鯛網ゃ湊、ホノトネ、
生きの勇みのさくら鯛。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
鯨潮ふく、舟子は勇む、ホノトネ、
冬は荒海、神集島。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
入野入日に、はるばる見れば、ホノトネ、
かはい殿御の船が行く。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
呼子綱引き、よいさよいさ五月、ホノトネ、
綱が火を吹きゃ、水かけろ。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
片手漕ぎ漕ぎ、日傘をさして、ホノトネ、
いつまた逢ふやら殿の浦。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
呼子殿の浦、チラチラあかり、ホノトネ、
わたしゃ片島、片たより。
   「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
島のはなまで見送りませうか、ホノトネ、
早も立神、七ツ釜。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
芥屋の大門の潮鳴りよりも、ホノトネ、
七ツ鳴り添ふ、七ツ釜。
     「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
舟は消えゆく、狭霧はこめる、ホノトネ、
あとは時雨の望夫石。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
恋し夫恋ひ、佐用姫さまよ、ホノトネ、
なんのわたしも望夫石。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
小十かはいや、切木(きりご)の小十、ホノトネ、
うちの唐津の冠者焼。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
釣の竿なら玉島様よ、ホノトネ、
利休竹なら広沢寺。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
萎れまいぞよ、局の蘇鉄、ホノトネ、
いつも心は広沢に。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
干せよ刈麦、名護屋の城の、ホノトネ、
跡のほろろん、鳩が啼く。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
牛は連れ啼く、子供はかへる、ホノトネ、
波戸の夕日に波が立つ。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
寝るがいやなら松原おこし、ホノトネ、
焼いてふるって、巻いてみな。
    「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
肌はけいらん、にほひはおこし、ホノトネ、
宵は呼子の松浦漬。
     「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
   *
金の口したこのよな鮎が、ホノトネ、
かはい子鮎がどこにあろ。
     「唐津、唐船、とんとの昔、
    今はおいさの山ばやし。
      チャントナ、チャントナ。」
        
 以上、ご苦労様でした!
 
 
 
六本木ヒロシ自己紹介

 
演歌歌手として頑張っています。
 2013年5月1日に念願のメジャーデビューを果たし「男道」をリリースしました。
 全国の沢山の皆様とお会いできるようイベントなどにも参加しております。
 皆様も笑顔になってもらいたいと思い、笑顔と笑いと歌をお届けしたいと思います。
 皆様の地域でコンサートがありましたら是非、ご参加ください。
 有線のリクエストもよろしくお願いします。


 趣味
 
最近の趣味はボウリングとゴルフの打ちっぱなし。
 歌手の美空ひばりさんを尊敬しています。


 誕生日
 1979年2月6日

 血液型
 
A型

 出身地
 
佐賀県

 出没地

 渋谷・下北沢・新宿・三軒茶屋・六本木・唐津

  六本木ヒロシさんは、私が昔お世話になった校長先生のお孫さんだということが分かりました。縁は異なものですねえ。校長室に呼ばれて、「ちょっと、あんた」と笑いながら叱られた教師時代をなつかしく思い出しました。
校長先生、ヒロシさんの歌が聞こえていらっしゃいますか?


 今月もこのページを訪れてくださってありがとうございました。またお会いしましょう。
                             
洋々閣 女将 大河内はるみ
                              mail to: info@yoyokaku.com