#196
平成28年7月


江頭義輝氏と
ヨットに飛び込んできたコサギ
平成19年
このページは女将が毎月更新して
唐津のお土産話やとりとめもない
おしゃべりをさせていただくページです。
他の方の参加も歓迎です。
バックナンバーもごらんください。
 



 7月の声を聞くと思いだすのが、同級生の江頭ヨシテルさんです。もう何回かこのページに原稿を頂きました。海の唐津の7月にふさわしいヨットマンだからです。
ホントは、もっと若くてハンサムボーイなら言うことなしですけれども、どなたも知りませんもの。ヨシテルさんはなんと言っても私と同級なのですから、とっくに70は越えているわけです。それなのに、いまだに「追い手に帆かけてシュラシュッシュッシュ」なのですから、あきれたり、少しは尊敬の念も湧いたりして、「また書いてよ」と頼んでしまいました。 どうも一年前くらいから心つもりしてたみたいで、頼んだとたんに電光石火、チョウ長文の原稿が届きました。はあ~っ、これを入力するにはワタシは根気が続かない。それで、彼の原稿をPDFに変換してそのままリンクすることにしました。ごめんあそばせ。

では、みなさま、お楽しみください。


 

唐津のヨット仲間たち
江頭義輝
PDFファイル
 

 いかがでしたか?
すごいなあ、と思うのは、ご高令のヨットマンもさることながら、仲間の結束のかたいことです。命がけでセーリングをなさるからなのでしょうね。唐津で昨年、一昨年と続いてヨットの世界大会がありました。その時もこのかたたちはボランティアに出ておられました。

 唐津市がスポーツで世界に肩をならべるのはヨットしかありません。自然のままの海を生かして、町が発展するためにはマリーンスポーツしかないと思っています。

 3、40年ほど前にはこの海を埋め立てて工業団地を誘致するという話がまかり通っていました。
あるシンポジウムで私はその計画を批判しました。驚いたことに、シンポジウムのコンセプトとは反対路線であった私のとるに足らない意見に、会場から拍手がわいたのです。しかも拍手が来たのは、私だけでした。「100年の計」を熱心に語られた他のパネリストさんたちには気の毒なことでした。

 何度も当館に宿泊された故・ジャック マイヨール氏は海をないがしろにすることに非常に怒っていました。浜辺のゴミや、埋め立てなどのことです。当時の唐津市長に面会を申し入れて、「海をきれいにするように」とさえ言われました。虹の松原に自分の名前を使っていいから「ジャックマイヨールの径」という自転車道路を浜辺に作れと何度もおっしゃいました。ついに実現しませんでした。きっと天国で残念がっているでしょう。
 
 唐津の海の仲間たちと、その後継者の皆さんが、どうぞこの美しい海を守ってくださいますようにと祈りながら、今月はお別れします。
 また来月。8月号は重いものになりますが、再訪をお待ちしています。

    今月もこのページを訪れてくださってありがとうございました。またお会いしましょう。

                             洋々閣 女将    大河内はるみ

                               mail to: info@yoyokaku.com