#180
平成27年3月

       

女子学生たちが踊っていた
このページは女将が毎月更新して唐津のおみやげ話や
とりとめないオシャベリをお伝えします。
他の方に書いていただくこともあります。



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 Good morning ベトナム!

  皆様はベトナムと聞くと何を思われますか? 私はやっぱり戦争ですね。若い人は違うんでしょうけど。
 主人が1月末にベトナム旅行をしようと言いました。主人は前にも行っていて、お気に入りらしいのですが、私は戦争のイメージが強くて、怖くて断りました。場所がちがうとはいえ、世界ではまだ各地で戦いがあって、残酷なことが1月にはあっていましたから、とても行く気になれなかったのです。
 で、主人がひとりで旅をしてきた写真記録です。これを見ると、行けばよかったかな・・・と、後悔先に立たず。
 写真が何百枚もある中から、フエに絞って、お見せします。どうぞごゆっくりご覧ください。
 

 Ⅰ フエへ  
   ダナンからフエに急行列車で行く。前もってインターネットで乗車券を購入。Vietnam Railwaysのサイトなので鉄道会社の直販かと思いきや、エージェントが扱っている切符だ。前日までに宿泊ホテルに届けるというので、信用して購入した。

駅では、プラットホームはなく、線路から列車に乗り込む。初めての経験。
 Ⅱ 遺跡を巡る  
   Open Busもネットで予約。阮朝時代の遺跡を巡る。
   第二代皇帝ミンマン帝廟は自然の地形を活用した構造になっているそうで、市民の憩いの場でもある。
   顯徳門
   霊廟は一番奥の小高い丘の上に建つ。
   第十二代皇帝カイデン帝廟
フランス統治時代の1931年に12年かけて造られた西洋風の建築。
階段には龍の彫刻。
   中段にある文官や兵士の像
   上段から山野を見る。
   カイデン帝の像
   第四代皇帝トウドウック帝廟へ行く。1847年~1883年と在位期間が歴代皇帝の中で最も長い政権で、在任中は別荘として使われていたそうだ。入口の門を入るとすぐ湖になり、湖水にそって建物へ進む。
   途中、ジャックフルーツがなっていた。
   和護殿
   謙湖にせり出す建物。シナの離宮様式だとか。
 Ⅲ ティエンムー寺  
   
1601年創建の七層八角形の塔でトウニャン(慈悲)塔というそうだ。幸福と天の恵みを意味している。
   寺の中では小僧たちの礼拝がおこなわれていた。
   寺の下から観光船で市内に戻る。
 Ⅳ 王宮  
   阮朝王宮はフォーン川(香江)の北岸にあり、紫禁城を模して造られたそうだ。王宮は一辺が2,2キロの四方で囲まれ南の午門はじめ四つの門があり正方形の城壁に囲まれた都城の南東付近にある。広くて、一人ではどこをどう見学していいか判らずガイドさんがいてよかったと思った。ベトナム戦争で殆どの建物が破壊され、目下再建中とのことである。
写真はフラッグタワー。ベトナム国旗が掲揚されている。
   入ってきた午門を振りかえる。
   大和殿
王宮の中心で王朝の即位式や重要儀式が行われた。
   大和殿の金猊
   世廟の内部
   回廊
 Ⅴ 旧市街地  
   宮廷美術博物館
日曜午後だったが見学者は私一人。螺鈿細工の家具や衣装が印象的だった。
   トゥアティエンフエ省博物館の前庭には米軍の戦車や飛行機などが置かれている。
   宮廷料理店ティエンザービン
日曜日の午後訪ねたが客が一人もなくとまどう。一人客でもよいかと問うと快く引き受けてくれた。岩や池があって、日本庭園を思い出させる。
   ベトナムは盆栽が盛んだ。大きく、凝った植木鉢も自慢のひとつのようだ。
   パイナップルや大根で動物をかたどった宮廷料理。
  女将に写真を撮らせてくれとたのむと、わざわざ伝統衣装に着替えてくれた。帽子も正式なコスチュームだ。
 Ⅵ 庶民の暮らし  
   城壁の外に庶民の生活の場がある。
ドンバ バスターミナル付近
   ドンバ市場前の野菜売り場
   ドンバ市場前の魚売り場
   住居は小さな路地だが平行に並んでいる。
 Ⅶ 新市街地  
   フランス人居住区として発展した地区である。宿泊したホテル・サイゴン・モリンは1901年にフランス人によって建てられたもの。
   部屋から見る川べりの公園。
   ホテル中庭での宮廷音楽の演奏。
   新市街から見るフォーン川。
   新市街地と旧市街地を結ぶチャンティエン橋。
   フエをゆっくり見て次の目的地のホイアンには二階建ての寝台バスで4時間かかった。

    今回はフエにしぼってご紹介したが、ベトナムは興味のつきない国である。いずれまた行きたいと思っている。




 いかがでしたでしょうか。
私がベトナム戦争関係で見た映画や芝居は、
「Good Morning, Vietnam」
「7月4日に生まれて」
「フォレスト・ガンプ」
「ミス サイゴン」(ミュージカル)
「地獄の黙示録」
・・・・・・くらいでしょうか? 比較的少ないかも。でも上の5作品はどうしても見たくて、勇気をふりしぼった見たのです。どれも忘れられない強い印象を受けました。
 今は平和になったとはいえ、戦争の傷跡はまだまだ消えていないはずの彼の地を、いつか鎮魂の祈りを捧げに踏んでみたいものです。アオザイ姿の女性たちは美しく、まばゆく、彼女たちにみとれて歩いた主人は日焼けして真っ黒になって戻りました。
今月もこのページにお越しくださってありがとうございました。素敵な春の日をお過ごしください。




洋々閣  女将  大河内はるみ  info@yoyokaku.com