武寧王生誕伝説の加唐島オビヤ浦


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#1 御挨拶
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2009年7月




ミドリの加唐島へ

百済第25代・武寧王生誕の島―


 今回は、私たちの加唐島(かからしま)紀行をお伝えします。
 加唐島は、唐津市です。呼子港から船で15分。椿の島です。前に私のこちらのページに歴史的なことは書きました。韓国の歴史上大切な百済の第25代の王様・武寧王(ムニョンワン)が生まれたと日本書紀に記述のある島です。ここ十年くらい、この島は、韓国公州市(武寧王のお墓のある、歴史的な都市)との交流に湧いているのです。今回も6月7日(日)に武寧王生誕祭があり、公州から総勢40名の訪問を受けて、楽しい一日が計画されました。
公州大ユン教授
 公州大学校のユン教授には、昨年12月の唐津鍋祭りでお会いしました。また6月の生誕祭に来るからきっと会おうねと、指きりゲンマンしましたので、私たちの韓国語の先生ご夫妻とクラスの仲間を誘って、8人の団体で申し込みました。まあ、やかましいことったら。シックロ!(うるさい!)
 梅雨入り直前の曇り空でしたが、何とか降らずにもってくれて、暑すぎもせず寒くもなく、ちょうどよかったです。韓国のBBクリームをこってりと厚塗りしていましたから、紫外線への備えはあったのですが、やっぱりこの年になるとこれ以上はシミ、シワがいやですから、助かったねぇ。
 では、私たちの加唐島旅行にご一緒しましょう。私たちは会費を一人2500円ずつ(往復船賃込)払ったけど、皆さんは特別にタダでいいですよ。じゃ、船も薩摩守(ただのり)、バーベキューも食い逃げでどうぞ。


申込者は9時20分名護屋発の貸切に乗るのですが、私たちはそんなに朝早くは出られないので、11時呼子発の定期船「かから丸」に乗りました。
間違えて桟橋の反対側の馬渡島行きに乗るところでした。
あぶなかったな~。
一行8名の記念写真。ハイ、キムチ~。
15分波に揺られて加唐島に到着。上陸すると、すぐ向うの広場に人がたくさんいて、会場だった。
少し坂を上がったところに武寧王の碑が立っていて、その前で生誕祭がおこなわれていた。市議会議長の挨拶。
テントの中で交流する。
左から、洋々閣主人、女将、韓国の道会議員のえらい女性、公州市のホームステイ協会の女性(日本語ペラペラ)、公州市の観光協会長、公州市役所観光係長。
公州大学校は伝統舞踊などの学科もあり、ユン教授がひきつれて学生たちが来ていて、うつくしい踊りや、こっけいな踊りを踊ってくれた。
お返しに加唐島の子供達がソーランを踊ります。かっこよかったよ。ボクたち。
バーベキューで交流する韓国領事とうちのグループ。魚を食べながら、加唐島の魚は白身の部分が緑色なので、めずらしいなあと感嘆した。これは何と言う鰺だろう、ミドリアジかな??? アジの味は普通のアジと同じ味だった。

後で気がついたが、頭の上のテントが私たちのところだけ緑色だった。
緑のテントの下で交流する。中央の男性は武寧王の碑を設計された公州大学校の美術の教授・キム先生。その右の女性は先ほどの道会議員さん。左側の女性二人はクラスの生徒。ちゃんと韓国語で会話していますよ。
「いかさまレース」というイカの競走があり、500円で好みのイカを買ってヨ~イドンで泳がせる。優勝者にご褒美が出たもよう。そのイカはゴールインと同時に刺身にされてオーナーの口に入る。
イカって、途中でバックしたりするので、結果は予断を許さない。声援も多かったが、私のように横着で全然動く気のないイカもいた。知り合いがさしみをテントに持ってきてくれた。トロリと甘い緑色のイカだった。
カラオケ大会が始まり、「8番、オオコウチアキヒコさん、舞台にどうぞ」と呼びだされてビックリした主人。
「オレは申し込んどらんぞ」
「ツベコベ言わんで歌ってらっしゃい」と押し出すと、一人じゃハズカシイのか、公州の観光協会長を引っ張って行った。ホント、誰が、申し込んだんでしょうねえ。フフフ。

歌は韓国民謡「ハノベンニョン」(恨五百年)。70代二人の熱唱でしたよ。韓国側が飛び出して来てステージ前で踊っていました。
「トリは韓国のユンミギョンさん。舞台にどうぞ」と呼びだされてこれまたビックリの私たちの先生。キーが合わずに苦戦したものの、一番大きな応援が沸き起こり、アンコールまでされてしまった。「誰が申し込んだの?イヤ、もうしらん」、なんて怒っておられましたが、夫君が「ミギョン、低音がきいててよかったよ」と慰められると御機嫌が直りました。ホント、誰が申し込んだんでしょう。カラオケの前に「有田いま里」という名の女性歌手の演歌がありましたが、ミギョン先生は「唐津よぶ子」という名でデビューしてもよさそうね。
3時半に行事が終わり、韓国の団体が島を去ります。島の子供達が国旗を振ってお見送りしました。また来年も来てね。
いい思い出をたくさん持って帰られたでしょうか。私たちもすぐに別の船で島を後にしました。
ミドリ色の魚や、とてもおいしい夏ミカンをたくさん食べ大満足の小旅行でした。近くても島というだけで、旅に出た気分になるものですね。この海をそのまま走れば、すぐに朝鮮半島です。武寧王が母の胎内で通った海路。はるかな昔。
夜はその日に帰国しなかった方々を招待してお食事しました。10月に公州市で百済文化祭が大々的に10日間ばかりあるそうで、ぜひおいでと誘われました。
行きたいな。




はい、これが、加唐島行きの報告です。皆様も来年この時期の武寧王生誕祭にお出かけください。

ではまた来月。来月もまた別の島に行く予定です。
ごきげんよう。


今月もこのページにお越しくださって
ありがとうございました。
また来月もお待ちしています。


洋々閣 女将
   大河内はるみ


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