5月7日昼ごろソウルに着いて、まずWestin Chosun Hotelにチェックイン。ここは歴史のあるホテルで、さすがにサービスがすばらしい。ここで息子のキム・デヨン(若い時にうちにホームステイして10年近くいた青年、今は結婚してソウルにいる)と、その妻シン・ヨンヒと待ち合わせて、ソウル観光に出かける。デンサンは何度も来ているが、出不精の私は初めて。有名なマンドウチブで巨大な蒸し餃子を食べて、最初に世界遺産、昌徳宮(チャンドックン)へ。日本語ガイドさんに従って歩き始めたらすぐに大雨が降り出して雷まで鳴る始末。傘はないし、寒いし・・・。
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昌徳宮 |
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1時間半のコースを20分で離脱して出口に勝手に向かう。途中で構内にある李朝最後の皇太子の妃、李 方子様(まさこ様、韓国名イ・パンジャ様)がお住まいになった楽善斎(ナクソンジェ)を見たかったのだけれど、公開してなくて遠望だけ。方子様の数奇な運命に関心があるので、いつかきっと見たいと思う。ソンヨンさんにパンジャ様の生涯をドラマに書いてと頼んだら、すでに有名作家が名乗りをあげておられるそうで、2、3年後には見られることでしょう。 |
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夕食はインサドンの「智異山」(ちりさん)で。
写真は、シン・ヨンヒとキム・デヨン。真ん中のハルモニ(おばあさん)は誰かって? 知らん人よ。
ここでは辛いものが苦手な私のために、いろいろ頼んでくれて、結構食べました。ダイエット中だってこと、ころっと忘れとりました。 |
「智異山」の前で |
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「智異山」には娘キム・ウンジョン(うちに前にホームステイで1年いた女の子、今は結婚して二児の母)も呼んだ。夫は夜勤で来られなくて、ウンジョンの母親が付き添って二人の子、トンギョンとトンヨンを連れてきてくれた。二人とも元気ないい子だ。二次会のノレバンではトンギョンのワンマンショーだった。5歳ですでに番長をはっている。母親の血だな、と感心する。歌い疲れて眠り込んだトンギョンはいくら揺すっても起きず、ハルモニの背中におぶわれて帰って行った。 |
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翌日は午前中にまたインサドンに行って仏教関係の店の面白いところをいろいろ回り、ちょっとしたものを買って楽しんだ。近くのお寺を参拝したが、釈迦生誕の旧暦4月8日が近いので提灯がたくさん飾られ、出店が並んで、お祭り気分で楽しかった。昼食はテヨンと3人で日本人の行かない、韓国のサラリーンマンであふれた店で魚を食べたけど、ここのテンジャンチゲが最高においしかった。「コーウンニム(美しい人)」という名の店だった。Chosun
Hotelの近くの横丁。
夕方、グランド・インターコンチネンタルホテルで、招待してくださったキム・ソンヨンさんとチェ・イソプさんに会ってホテル内のコンサート会場へ連れて行っていただいた。右の写真の、演歌歌手みたいに派手な着物を着ている太めのコーウンニムは誰か知らん人。 |
ソンヨン夫妻 |
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イ・ミージャさんの熱唱に感激する。67歳とは思えない声の張り。高い金色のハイヒールで2時間。
観衆はオボイナルとあって、孝行息子・娘が両親をつれてきているという感じが多く、その両親がイ・ミージャ世代のためか、大いに盛り上がる。私もCDのイ・ミージャ全集で予習していたおかげで、大部分の歌を知っていたし、意味もある程度調べていたので、完璧に溶け込んだ。写真はアンコール曲の「椿娘」を熱唱するイ・ミージャさん。 |
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コンサート終了後、楽屋でイ・ミージャさんにお会いできた。デンサンは3度目、わたしは「チョウムペッケスムニダ」(初めまして)。デンサンを覚えていてくださって、感激。
椿の柄のコーヒーカップセットをお土産に渡してお別れした。来年日本に来られるそうで、その時またお会いしましょう。
ソンヨンさんのおかげで、最高の贅沢をさせていただきました。カムサハムニダ、ソンヨンシ。 |
イ・ミージャさんと記念撮影 |
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コンサートの興奮さめやらず、ハンガン(漢江)の見事な夜景をみわたせる高台のホテルに席を変えてワイン。飲めない私は、いちばん高そうなケーキをたのんで、これがおいしいことったら。ただし、巨大だったので、泣く泣く少し残した。12時半ごろインターコンチネンタルに戻って爆睡。
翌朝ソンヨンさんが迎えにきてくださって、骨董品の街チャンアンドン(長安洞)に連れて行っていただく。面白くて時間が足りない。民画や朝鮮時代の家具が好きなデンサンは動かない。私は翡翠などの玉を買いたいけど、デンサンが見てるので、ヘソクリを出せない。あきらめた。また一人で来よう。デンサンは虎とカチガラスの民画を買った。虎は悪鬼を払いカチガラスは幸運を運ぶという。 |
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昼食は高級な街の洒落た韓式料理の店で。日本女性が4人来ていた。言葉で困っておられたので、でしゃばりの私が通訳してあげた。スゴイでしょ。たった一言ですけどね。そのあと、雨で見られなかった昌徳宮の代わりに、景福宮(キョンボックン)に立ち寄る。衛兵たちが赤い着物を着てじっと立っている。一番ハンサムな脊高ノッポさんと並んで写してもらった一枚が、ぼやけてる!残念。それでこの写真を。宮殿の後ろに見えるのはプッカン山。 |
景福宮で
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ちょうど良く、王様と王妃様のおなり。階段の上にいたので失礼ながらそのまま見下ろす。首を切られるかと思ったが、黙って通り過ぎられた。韓国の時代劇を結構見ているので、「あれがサングン、あれがネーシ」などと、わかったふりしていい気持ち。「チョーナー(殿下)」と呼びかけたかったが、我慢した。ファンテジャ(皇太子)は居なかった。今日は金曜日だから学校へ行ったんだろうね。 |
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プッカン山の下には大統領官邸・青瓦台がある。写真では青い瓦の建物が陰になって見えないが、通り過ぎる時に肉眼では見えた。ここを過ぎ、一路インチョン空港へ送ってもらって、私たちのソウルの旅は終わった。「トンベクアガシ」(椿娘)や「ソムマウルソンセンニム」(島の村の先生)をくちずさみつつ空路は追い風で1時間で福岡空港着。
あまりにも短いソウルの旅だった。 |
青瓦台の正面 |