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2009年9月

このページは、色々な方にご協力いただいて、
唐津のおみやげ話をお伝えするページです。
バックナンバーもご覧頂ければ幸いです。


#1 御挨拶





ヨット世界大会






ご機嫌いかがでしょうか。地震や台風、豪雨の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
今年は梅雨明けが異常に遅くて、九州は8月8日になってやっと夏の空が顔を出しました。

この夏、海の唐津では20年ぶりにヨット世界大会がありました。今回はレーザーラジアルという小型の一人乗りのディンギーです。
7月25日から8月10日という期間は、例年にない異常気候でしたが、大雨にも負けず、雷にも、佐賀県南部の竜巻注意報にも負けず、なんとか日程を消化して、7月半ばから、町に外国選手があふれました。40カ国から総計200人の選手です。
市民もいろいろのイベントを企画して、ともに楽しみました。
私は、所属する国際ソロプチミストで一つと、茶道裏千家唐津支部で一つ、企画をして歓迎しました。
楽しい思い出ができました。まるで、青春を取り戻したようで、大いにたのしかったです。
20年ほど前のスナイプ級のヨット世界大会の時にも、ボランテイアで大いにでしゃばって、随分楽しんだのですが、今回も、もうこれが私がでしゃばれる最後の大会だろうと思いつつ、毎日おせっかいをし続けました。
お節介ほど楽しいものはないですね。
まあ、いろいろあろうけど、そこはそれ、まるく収めて、楽しくやろうじゃないの、って感じです。日本人だけが相手だとそうはいかないことが多いのですが、外国からの大勢のお客様だと、大抵のことは許せますから、面白いですね。
では、私の2009年夏の思い出を一緒に遊んでください。





 
世界大会のウェルカム・イベントとしてソロプチミストで企画した「Japan Day」のお土産には手書きの絵手紙を添えました。
「心の元気絵手紙教室」100名の皆様の力作で、おお喜びされました。力久邦子先生に感謝。

     
      今度のヨット大会の陰の立役者は、唐津ボランティアガイド会長の田中丸昌子さん。ハーバーで、町で、八面六臂の大活躍。Japan Dayの司会もお願いしました。にこやかに、熱のこもった司会にお客様もすっかりうちとけた雰囲気。
ありがとう、昌子さん。御苦労さま。
Japan Dayの第一部。竹本鳴子先生と50人の門下生による三味線演奏。迫力がありました。
鳴子先生の門下生の最年少は、二人のお孫ちゃん。
「千の風になって」を熱唱。
視覚障害の池田カクエさんが北原白秋作詞の民謡「松浦潟」を歌いあげる。
第二部は日本舞踊です。「藤娘」は花柳祐節絵さん。あでやかな舞いに客席から熱い視線が。
「連獅子」は、花柳祐世津さんと祐紅華さん。完成度の高い踊りに途中で何度も拍手がわきました。
花柳三祐社中のお三方。
有難うございました。
花柳三祐先生に深謝いたします。
私は今回を機に、パワーポイントを習得して、英語の解説をつけました。この年で新しいものを習うのは、まことに、チャレンジですね。やっとこさで、できました。ひとつ覚えました。
外国からの選手たちに交じって、地元の皆さんも応援して下さいました。約200名の観客が大変熱心に見て下さいました。
第三部は人形浄瑠璃です。
福岡県指定無形文化財「今津人形芝居保存会」の人形。
演目は「傾城阿波鳴門」より巡礼お鶴を。
語りは唐津市の高校生、中学生の井出口さきさん、けいさん姉妹。三味線・鶴澤友理江さん。

パワーポイントでの簡単な筋書きを見ながら涙をぬぐう外国人が何人もいました。
私のほうが感動をいただきました。
三部終了後に日本舞踊と浄瑠璃の出演者をカーテンコールして、写真タイムにしました。選手たちはそれぞれ贔屓の出演者と記念撮影。
藤娘も大もて。
人形にさわらせてもらって大喜びする選手たち。
いい思い出になるでしょう。
プロデューサーとして外国のメディアから思いがけずインタービューされた私。選手たちにメッセージをと言われ、
「Catch good winds, ride good waves. Beautiful sailors, seize the day!」って、言いました。かっこいいでしょ!
裏千家唐津支部ではお茶会をやって下さいました。
そのお茶会に急きょアンコール要請があり、6日後に再び裏千家唐津支部はヨットハーバーの中で「お茶会ショー」をやりました。


再度プロデューサーになった私は、お茶会の解説者として英語で説明。誕生日のお客様がいて、ハッピーバースデイを皆で歌ったりの、とても楽しいお茶会でした。私はお茶会の流れを全部英語で解説したのは初めてで、これまた、一つ勉強しました。
「Peacefullness through a Bowl of Tea」というのが、裏千家大宗匠のモットーです。この日のお軸は「一盌生平和」。主茶碗はガラスで、絵柄は帆に風をはらんで走る宝舟。次の茶碗は青海波。べっ甲の茶杓に、海松貝の柄の蒔絵の水差し。
「さあ、この茶会のテーマはなんでしょう」と私が言うと、青い目のお客様たちが一斉に「SEA!」って答えてくれました。30分の短いショーでしたが、茶道の歴史から茶道具の説明、とりあわせの説明まで、おお急ぎの茶道入門を外国からの飛び魚たちはいつまでも覚えていてくれるでしょうか。
大忙しのこの夏は、65歳にして20代の気持ちに帰った日々でした。
世界大会は8月10日に閉幕しました。
ありがとう、セーラーたち。またおいで。


急に決まったお茶会で準備が間に合わず、
トラノ巻を作って見ながら云いました。



唐津の海は、オリンピック銀メダリストの重由美子さんに言わせると虹色の風が吹く湾で、ヨットに最適だとか。日本でも唐津はヨット先進地です。自然を損なわず、共生できるスポーツ観光都市を目指して、唐津は頑張ります。
また来月、応援してください。

今月もこのページにお越しくださって
ありがとうございました。
また来月もお待ちしています。


洋々閣 女将
   大河内はるみ


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