正面

山本益博著
『味な宿に泊まりたい』より
1995年 新潮社刊
前略
「洋々閣」は唐津城に近い街並の一角に奥床しく建っていた。 がっしりと格子が組みこまれたその構えは九州男児そのもののように剛毅朴訥だが、車がすれ違えるかどうかの細い道に面した宿のたたずまいは控え目そのものである。
 出迎えをうけて玄関を入ると、敷きつめられた石にしっとりと打ち水がされてあり、靴を脱いで上がると長い廊下の奥に庭が覗いた。 後略

建物は大正元年改築のものです。
手前ののれんは、隆太窯ギャラリーへの入り口で、のれんの中央の印の原本は中川一政先生、洋々閣の文字の原本は今井凌雪先生です。
洋々閣の玄関は格子の先です。
駐車場はその先を右へ。
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