大塚清吾略歴                  

1946 中国ハルビン満鉄官舎に生まれ、この年に佐賀県鹿島市に引き揚げる。
1964 鹿島実業商業科卒業。東京写真短期大学(現東京工芸大学)入学。
1966 東京写真短期大学卒業。卒業後、代議士三池信秘書。
1967  松竹写真部入社。歌舞伎や新派などの記録、宣伝の舞台写真担当。
1969 松竹退社後沖縄へ渡り、手仕事の世界、伝統的工芸にたずさわる職人たちの探訪取材を始める。
         木村伊兵衛、吉田千秋両氏に師事。
1972 アサヒグラフで「沖縄の職人たち」を沖縄の本土復帰をはさんで二十回連載。
1973  アサヒグラフで「現代職人図譜」を二十回連載。
1974  雑誌旅行読売の依頼で西ドイツを取材旅行。
    新宿ニコンサロンにて「沖縄の職人たち」個展。
1975 那覇市沖縄物産センターにて「沖縄の職人たち」個展。
1976 佐賀県陶芸家訪中団」の一員として訪中。中国最大の窯場、景徳鎮を取材。
1977  韓国の伝統的工芸、それにたずさわる職人たちの姿を求めて全羅南道を中心に三十日 間歩く。
1978 銀座ニコンサロンにて「中国・景徳鎮」個展。佐賀新聞カラー日曜版に有田の職人たち」 の連載を始める。
     毎日グラフに「沖縄の屋根獅子」発表。
1979  NHK特集「シルクロード」の日中共同取材が始まり参加。作家井上靖氏と一緒に河西回 廊、敦煌を取材。
1980  シルクロード・西域南道(井上靖氏同行)からトルファンにかけて取材。
1981  銀座松坂屋にて「シルクロード」写真展。佐賀玉屋にて「シルクロード・敦煌」個展。
     佐賀玉屋にて「佐賀にわか・筑紫美主子の世界」個展。写真集「シルクロード」の出版が始 まる。
1982  シルクロード流出文物の取材でイタリア、フランス、イギリス、東ドイツ、オーストリア、アメリ カ各国の博物館、
         美術館を取材。
1983  シルクロード取材で旧ソ連領の中央アジア、カザフ、キルギス、タジク、ウズベク、トルクメン などの共和国を取材。
1984  シルクロード最後の取材でシリア、トルコ、ギリシャ、イタリア、イスラエルを取材。
     写真集『沖縄の屋根獅子』をもとにNHK福岡放送局で「屋根に登ったライオン」の番組を 制作。
     この年から、我が国最後の陶工といわれる沖縄の金城次郎氏の取材を本格的に始める。
1985  日中共同取材のNHK特集「大黄河」の取材が始まり参加。黄河上流域から西安までを取 材。
     佐賀新聞日曜カラー版「新肥前風土記」月一回の連載を始める。
     佐賀玉屋で「NHKシルクロード展〜大塚清吾の世界」を開催。
     沖縄の陶工・金城次郎氏人間国宝に認定される。
1986  「大黄河」の取材で中原地帯から河口までを取材。
1987 NHKスペシャル「海のシルクロード」取材が始まり参加。イタリア、シリア、ギリシャ、などを 取材。
     水上勉氏と一緒に水上氏脚本の『竹人形・曽根崎心中』の写真集出版。
       「新肥前風土記」の連載終わる。
1988   「海のシルクロード」でタイ、インドネシア、スリランカなどの東南アジア地帯を取材。
      上海博物館の所蔵文物、新石器時代から明、清までのもの1000点の撮影に入る。
      写真集『海のシルクロード』全6巻の出版始まる。
1989  エルミタージュ美術館取材。上海博物館取材。「海のシルクロード」の取材終わる。
1990 「大英博物館」取材。『大英博物館』全6巻の出版始まる。
1991 『中国・美の名宝 上海博物館』全5巻の出版始まる。
      この年から「奈良春日大社」をシルクロードの終着点と位置づけて取材を始める。
         井上靖氏亡くなる。
1992 佐賀県依頼の写真集製作のため佐賀県の風土や歴史をふくめて、一年がかりで県内をく まなく取材。
1993  佐賀県依頼の写真集『新佐賀風土記』出版。
      佐賀玉屋で「新佐賀風土記」個展。
1995 東京朝日新聞社の依頼で陶芸家石黒宗麿の作品を各地で取材。
      父清次郎が亡くなり居を佐賀に移す。
1996  『陶芸のエスプリ石黒宗麿』展覧会図録制作に参加。佐賀玉屋で「秘儀開封・春日大社」 写真展。
1997  エルミタージュ美術館に秘蔵されていたマイセン磁器の展覧会を行うように友人の東京朝 日新聞社企画の
          小野公久氏に提言。
      エルミタージュ美術館へ撮影指導に行く。東京大丸『ロシア宮廷のマイセン磁器』図録制 作にかかわる。
      展覧会は一日8000人を超える入場者で、このような催事での記録をつくる。
      佐賀女子短大より特別講師を依頼される。
1998  佐賀の人物発掘と顕彰の意味をこめた展覧会を佐賀市立図書館で始める。
          第一回は「山口亮一画伯とその家族展」
1999  人物顕彰展・作家の「滝口康彦の世界展」、プロ野球の「永渕洋三・あぶさんの世界展」
      佐賀村岡やギャラリー一周年記念展のため「大塚清吾・シルクロードの大画廊―敦煌の飛 天と千仏、菩薩たち展」
     を開催。
      佐賀市文化会館大ホールで「井上靖・シルクロードの詩」講演会を井上氏の長女、浦城幾 世氏の参加で行う。
       「皇帝からの贈り物」展覧会図録制作のために中国法門寺へ撮影指導に行く。
      郵政省の依頼で平成11年11月11日発売のふるさと記念切手「吉野ヶ里遺跡」を制作。
      佐賀新聞文化奨励賞受賞。
2000   人物顕彰展・大相撲の「佐賀ノ花 二所ノ関展」「染色家・鈴田照次の世界展」
2001  人物顕彰展・「服部大次郎・記憶の風景全原画展」「孤高の陶芸家・松本佩山展」
       「日本における陶磁デザインの旗手・森正洋デザインの軌跡展」
       「歩く佐賀の大百科事典・最後の郷土史家・福岡博の世界展」
       「シルクロード・西域文物展」監修(佐賀玉屋)
2002  人物顕彰展「楠木おばさん・福田よしの世界展」
        「パリから佐賀へ・画家武藤辰平の世界展」「書聖・人間梧竹の世界展」
2003   人物顕彰展・「日本近代医学の舵取りをした薄幸の偉人・相良知安展」
       「有明海をこよなく愛し撮り続けた・音成三男展」
2004   朝日新聞社主催「中国国宝展U」の撮影指導のため北京に滞在。
       途中、中央アジアのタクラマカン砂漠縦断の旅。クチャのキジル千仏洞取材。


著書
   『カラー沖縄工芸の魅力』『カラー中国のやきもの景徳鎮』『染織紀行』
   『写真集・沖縄の屋根獅子』『写真集・佐賀にわか・筑紫美主子の世界』
   『佐賀にわか・梅子の舞』『竹人形・曽根崎心中』『伝統の美・歌舞伎』
   『色鍋島の美』『新肥前風土記』『新佐賀風土記』『工芸家になるには』
   『日本の工芸・陶磁』『日本の工芸・木工』『沖縄の陶工・人間国宝・金城次郎』
   『写真集シルクロード』『写真集大黄河』『写真集海のシルクロード』
   『エルミタージュ美術館』『大英博物館』『上海博物館・中国・美の名宝』
   『井上靖シルクロード詩集』『秘儀開封・春日大社』『敦煌撮影記』
   『シルクロード・飛天の舞に魅せられて』『豪華本・敦煌』